悲しいな
夢みたいな音色の三味線を弾く、宗家が亡くなられた。
土曜日の、家元連の勤める鑑賞会の幕が下りるのを待ったかのように、その人は息を引き取ったそうだ。
ICUには、新内をずっと流していたそうだから、夢見るまま逝ってしまったのだろう。
棺の中には三味線が一棹。
衣装は紋付袴。
指には指かけもして、その人は旅立った。
大好きなタバコもお持ちになって…。
あちらに着かれたら、すぐに仕事が待っているだろう。
各派の先代、名人だらけの連中が、その人を待っているだろう。
どうぞ安らかにおやすみください。
いい音締めを、ありがとうございました。
この耳、目に、その芸を残してくださって、本当にありがとうございました。
合掌
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